試食を通して島豆腐のおいしさを全国へ【よろず相談カルテファイル0041】

そうめん

【相談内容:島豆腐めんを全国へ広めたい】

琉球王朝時代から続いてきた繁多川の島豆腐製造業者が激減してきた。歴史ある食文化を引き継ぎ、島豆腐の産地として繁多川の地域ブランドを再興していくために事業協同組合を設立、島豆腐麺のそうめんとうどん「琉宮の白弦」を開発した。全国展開への支援をお願いしたい。

相談事業者基本情報

・企 業 名           沖縄繁多川島豆腐めん事業協同組合
・業   種           島豆腐関連商品開発販売事業
・所 在 地           那覇市
・資 本 金           40万円
・創   業   2014年
・従 業 員           2人

 

【回答:試食してもらいおいしさを伝える取組が必要】

那覇市繁多川は古より泉が多く、きれいな湧き水が豊富なことから、琉球王府をはじめ首里那覇の街への豆腐の供給を担ってきた地域である。しかし数十年前には50店舗以上あった豆腐屋も今は3軒にまで減少した。県全体の島豆腐消費量の減少傾向は、マチヤグァーの消滅や、価格競争の激化なども要因と考えられるが、和風の木綿豆腐や絹ごし豆腐の普及など、食文化の変化も大きな要因のひとつと考えられる。

残った3店舗をはじめ、地域の伝統産業の衰退に危機感を抱いた繁多川の人々は、沖縄の食文化と密接に関連する島豆腐と、歴史ある島豆腐製造産業の維持継承を目的に活動を開始した。地域のブランドの確立と地域活性化を目指して「沖縄繁多川島豆腐めん事業協同組合」を設立した。商工会議所の全国展開支援事業を活用して商品開発に着手した。ただ、豆腐を使った麺類は他にもある。作る以上は日本一のものでなければならない。

県外での販路開拓を視野に、沖縄ソバではなく全国で食されるうどんとそうめんを作った。日本を代表する麺づくりの本場、奈良県三輪の有名な麺師六代目山下勝山氏の指導の下、最高の豆腐麺を目指した。島豆腐の味わいを残しながら、なめらかな食感とほどよいコシのある麺がついに完成。

質の高い製品はできたが、課題は販路である。県内では、いっしょに事業に取り組んだリウボウが店舗での販売を行ってくれた。ショップなはや地元のJA繁多川支店でも買うことができる。壺屋の智方家(さとみや)では食べることもできる。県外ではイトーヨーカドーでの取り扱いが決まった。しかし展示するだけではなく、食品は食べさせないとそのおいしさを伝えきれない。旗艦店舗10店舗で販促が決定したが、販促活動には大きな経費がかかる。産業振興公社が実施する県産品拡大展開総合支援事業などの活用も薦めた。

島豆腐麺創りは、沖縄在来種の大豆生産組合を設立し、在来種の青大豆配合の繁多川島豆腐作りを推進している。青大豆生産組合には地域の授産施設も組み入れ、域内の小学校では島豆腐と島豆腐麺を食育の一環で取り入れることになった。この様に、繁多川島豆腐麺は地域の人々の想いと願いが込められた商品である。ぜひ一度は食してほしい。

沖縄繁多川島豆腐めん事業協同組合 電話098-835-0404

ホームページ:http://www.hantagawa-tofu.com/index.html

 

沖縄県よろず支援拠点 コーディネーター 上地哲

*この記事は2015年5月3日の沖縄タイム(日曜版)『よろず支援拠点 カルテ@沖縄』に掲載された記事からの転載です。

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