CASE291 工房再開に向けてのアイデア

【相談:工房再開に向けてのアイディア】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 PGO glass art okinawa
●業   種 ガラス工房業
●所 在 地  名護市
●資 本 金 非公表
●創   業 2014年
●従 業 員 非公表

【相談内容】

コロナショックからいまだ立ち直れずにいる。6月の工房再開を予定していたが、コロナ休業期間中に電機系統にトラブルが起きて再開目処がたたず『無期限休業』となっている。再開に向けてのアドバイスが欲しい。

【内容:視点変え仕組み見直す】

 

代表の仲本庄吾氏のフェイスブックにはお客様に向けて次のようなメッセージが掲載されている。「ガラス体験ご予約頂いていたお客様、ご注文頂いていた業者様、ご来店頂いたお客様には大変ご迷惑お掛け致します。本当に工房再開出来るのか?生活や家族のこと…この先の不安と焦りしかありません。でも、たくさんの方に励ましや応援をもらい、支えて頂いている皆さんに『感謝!』の気持ちでいっぱいです。1日も早い工房再開を目指して、前向きに進んで参ります」と記されている。

新型コロナウイルス感染症の拡大によってメインの顧客である観光客が大きく減少し売上も激減した。そのため相談者は3つの課題を背負うことになったという。①コロナという時期的社会的な課題、②炉の電気系統の故障による物理的な課題、③目の前の生活の課題である。

課題は大変だが、見方を変えてみると、コロナのおかげで今一度考えるタイミングとチャンスをいただいたと捉えることもできるのではないか。フェイスブックに寄せられた沢山のコメントを通して、やるべきことや新たな仕組みのヒントも得られる。

一つずつクリアしていくために、まずは、②の炉の故障という物理的な課題に対し、対応できる県内業者に繋げることで対応した。次に①のコロナによる観光客の減少が続く中で、今後回復した時のために今すぐやれることを企画してみる。そして③目の前の収入を得るための仕事を通して、改めて本業の活路へと繋げて工房再開へ動き出すことができる。

手作りガラス体験を通してユーザーが求めているものは何か、沖縄に来なくても出来ることと来ないとできないことは何かを考えて、来る前に得た情報を来た時に大きくしてあげることがお客様に喜ばれる。繰り返し繋がるリピーター作りと、これまでのファンへ今一度この機会に繋がり続ける事の大切さを認識して、再開へ向けた新たな商品開発へと取り組み始めた。

(県よろず支援拠点コーディネーター・渡具知豊)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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