CASE288 コロナ影響 売り上げ激減

【相談:コロナ影響 売り上げ激減】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 A社
●業   種 海ぶどう養殖
●所 在 地  沖縄県宮古島市
●資 本 金 非公開
●創   業 非公開
●従 業 員 非公開

【相談内容】

新型コロナウイルス感染拡大の影響で島外からの団体旅行のキャンセルが続き、売上が激減している。今後の資金繰りへの影響が大きく、どのような対応が必要か相談したい。

【内容:集客を意識した業務改善を】

 

A社は、家族経営で「大粒」を意識した海ぶどうの養殖を手がけている。県外の取引先も多く、2019年度は島内の入域観光客増加もあと押しし売上も過去最高だった。関東に住んでいた身内も宮古島に帰郷させ、家族総出で海ぶどうの養殖に取り組んでいた。

新型コロナウイルスの第2波、第3波の影響も想定し事業を継続と発展させていくために(1)資金繰り(2)集客を意識したルーティンワークへの取組みを提案した。

(1)は決算月が5月だったので決算書を早急に作成してもらい、持続化給付金の申請をサポートした。そのほか、全都道府県を対象に指定した「セーフティネット保証4号」と日本政策金融公庫などが創設した新型コロナウイルス感染症特別貸し付けとなる「無利子・無担保融資」の制度を説明し、後者の手続きを済ませた。

(2)は決まった手順で繰り返し行われる定常作業を見直しすることは、経営者の意識改革が必要ではあるが、新型コロナウイルスなどの外部要因によるリスクを再認識してもらうことから始めた。SNSによる情報発信は、幸いにも帰郷した身内が20代でインスタグラムなどに慣れていることから、情報発信を毎日するよう配信時間を設定してもらい、集客を意識した業務を作業に取り込んだ。また、自社の通販サイト構築を無料で利用できるサービスを紹介し直販も強化していく。今後も事業を継続・発展させていくためにA社にこれからも寄り添っていく。

(県よろず支援拠点コーディネーター・砂川淳一)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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