CASE293 焙煎機導入へ補助金申請したい

【相談:焙煎機導入へ補助金申請したい】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 ピュアキャッスル株式会社
●業   種 焙煎喫茶
●所 在 地  豊見城市
●資 本 金 300万
●創   業 平成25年
●従 業 員 5人

【相談内容】

コロナウイルスの影響で店舗型の営業が厳しくなってきた。顧客とのコミュニケーションを大事にしながらも、市場を拡大するネット販売を行っていきたい。既存の焙煎機では生産性が上がらないので、生産拡大できる中型の焙煎機を導入するための補助金申請のアドバイスがほしい。

【内容:経営革新計画 承認得る】

 

世界のコーヒー豆を自家焙煎し店舗での提供や販売を行ってきた代表の仲座清也氏は、県内唯一の日本スペシャルティーコーヒー協会認定アドバンスドコーヒーマイスターの資格を有している。「どこにいても私達のCaféタイム」というコンセプトのもと、顧客に対するサービスやコーヒーを楽しめるセミナーも行ってきた。 

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月から売上が減少し4月には店舗を一時的に閉鎖しなければならない状況に陥った。この状況は当面続くと思うので、今後も実店舗だけでは厳しいと判断して市場を広げるネット通販へシフトすることにした。そのためにはE Cサイトの構築だけでなく、安定した生産体制が必要である。従来の焙煎機は小型で生産が安定せず、機械を動かすには職人的な技術と経験が必要で生産拡大ができない。電気システムで生産をコントールできる新規の焙煎機を導入れば良いのだが、一定の設備投資額がかかってしまう。

そこで「ものづくり補助金」へチャレンジしたいと相談を受けた。ものづくり補助金を申請にあたっては、当然申請内容も大事であるが、経営革新計画の承認を受けると加点対象になる。ものづくり補助金の申請書の作成と並行して、経営革新計画書の作成も地元の商工会と連携を取りながら進めて行くことにした。

公募の締め切り期限が迫る中、相談の時期が新型コロナウイルスの感染拡大時期と重なり対面相談ができず、オンラインTV会議システムのZOOMを使った相談対応、電話やメールでの相談にならざるを得なかった。申請書のブラッシュアップを重ねて無事締め切りに間に合わせて申請することができた。

後日、経営革新計画の承認とものづくり補助金の採択という良い知らせを受けることができた。しかし補助金採択がゴールではない。導入した新しい焙煎機での生産性は向上する。ネット通販のためのECサイトも単に商品を羅列するだけではなく、ZOOMのオンラインセミナー等を通して顧客とのコミュニケーションを図っていく。WEBと実店舗での相乗効果により売り上拡大を図っていくことを目指したい。

コロナ禍の続く中で、顧客がステイホームでも愛飲し続けられるコーヒーを提供する店づくりを、今後もよろず支援拠点としてサポートしていきたい。

問い合わせは 珈琲専門店 Purecastle珈琲 電話098-987-1230

(県よろず支援拠点サブチーフコーディネーター・金城力)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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