CASE309 コロナ禍で売り上げ激減

【相談:コロナ禍で売上激減】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 Z社
●業   種 小売業
●所 在 地  本島南部
●資 本 金 非公表
●創   業 非公表
●従 業 員 6人

【相談内容】

国際通りに程近い店舗で、観光客をターゲットに沖縄県内の良質な工芸品等を取り扱う小売業を営んでいる相談者が、5月中旬に「売上が減少しもう資金繰りがもたない」と、悲痛な面持ちで相談に訪れた。

【内容:陳列変更し客単価上昇】

相談時の売上は前年同月比で70%以上落ち込んでいて、スタッフへの給与支払いもままならないほど資金繰りは逼迫していた。まずその対策を急ぐ必要があった。

相談者から当面の入出金の予定をヒアリングし、経費を細かくチェックし、それを基に資金繰り表を作成した。その結果、仮に1年後に売上が従来に近い状態まで回復したとしても、その間で最大10百万円の資金不足が生じることが予想された。相談者には作成した資金繰り表を持参し、早めに金融機関へ相談に行くよう助言した。

相談した金融機関から、約1カ月後には新型コロナウイルス感染症特別貸付10百万円(据置期間3年)と、既存借入金に対しての新型コロナ特例リスケジュールの特例支援を受け、当面の資金繰りに見通しがついた。

金融機関との調整と並行して、売上を少しでも上げて収入を増やさなければならない。何かできることはないかと店舗を見させていただいた。扱う商品はどれも良質で、相談者の目利き力とこだわりが感じとれた。これが当店の強みであり、それを活かした店舗の改善が可能である。

一方で、①外見は何を扱っている店なのか分かりづらい、②商品の陳列方法にまとまりがない等、訴求力を弱め、機会ロスにつながっている部分は改善が必要だと感じた。その後、コンセプトが伝わりやすい店舗名への変更を相談者へ提案した。さすがに当初は戸惑った様子だったが最終的には変更を決断してくれた。併せて、入り口左サイドへのサインボードの設置と、色鮮やかで目を引く商品を店前に展示。店内の陳列については、モダン商品、置物や飾り、アクセサリー等にグルーピング、お客様ニーズや購入目的を意識しながらレイアウトに統一感を出した。

現在、人の流れはまだまだ本来の状態には程遠いが、店舗の改善により、「来店時の購入率」や「客単価」は以前に比べ上昇しているとのことで、相談者も手ごたえを感じているようである。通りにある程度人の流れが戻れば、入店客数もさらに増大し売上は回復すると思われる。

コロナ終焉の目途は未だ立たないが、いつかはかならず終わる時がくる。ある意味、じっくり考える時間がある今だからこそできることがあるはずである。

(県よろず支援拠点コーディネーター・大城剛

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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