CASE310 売り上げ半減時の事業展開

【相談:売り上げ半減時の事業展開】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 株式会社ツアーバンクシステム 宮古島支店
●業   種 サービス業
●所 在 地  宮古島市平良字久貝
●資 本 金 1,000万
●創   業 1997年
●従 業 員 非公表

【相談内容】

今年に入り3月から10月までの売上げが前年同月比50%以上減少している。事業を継続し発展させるためにも新商品やサービスを提供し続けていきたい。宮古島市の中で、自社の強みを活かした事業展開へのアドバイスがほしい。

【内容:コロナ下に強み伸ばす】

大阪に本社のある株式会社ツアーバンクシステムは2018年4月に宮古島支店を設置。当初は宮古島の観光業も好調で、リゾートウェディング撮影を中心にサービスを提供してきた。そのノウハウを活かして、2020年3月には宮古島で初めてとなる農業用ドローンを導入、実際にサトウキビ畑でドローンを飛ばし性能を披露した。参加した農家の関心を集めるも、直後にコロナ禍の影響を受け5月から休業中。

コロナ収束後も宮古島の観光ポテンシャルは高いと判断していて、大阪にある本社からも異論はなく支店は存続することとなった。雇用調整助成金等を活用して地元の雇用は継続維持している。しばらくの間はこのコロナとともに生きていかなければないwithコロナ時代の中、当社の強みを強化していく作業を進めている。

コロナ禍に対応した非接触型商品では、瞬時に顔認証を行い検温スクリーニングする機器やアルコールディスペンサーを提供した。インターネット回線を活用したサービスは、宮古島にいなくても映像や音声をリアルタイムで配信するウエディングのライブストリーミングや宿泊施設や観光施設などの雰囲気を疑似体験ができるwebVRなどのコンテンツ制作を提供している。

これはVRゴーグルを使用せず、インターネットのブラウザで3D閲覧できるので、会場代と設置代などの経費をかけることがなく、見たいときにすぐ展示会などの疑似体験できる。農業用ドローンは8基のローター(回転翼)が搭載されており、直径は1㍍以上ある。農薬や肥料を約10㍑積めて、最高時速約20㌔の速さで空中散布作業を行える。送信機から最大3㌔まで通信が可能。

現在はウエディング産業を中心にドローンを活用しているが、当社の「強み」を活かして様々な業種に提案できるよう今後も支援を継続していきながら、市場を開拓していく。

コンテンツ制作と農業用ドローンのお問合せは、株式会社ツアーバンクシステム 宮古島支店 電話0980(73)3021。インスタ

(県よろず支援拠点コーディネーター・砂川淳一)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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