CASE321 パッケージデザインを変えたい

【相談:パッケージデザインを変えたい

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 伊佐製麺所
●業   種 製麺業
●所 在 地  那覇市
●資 本 金 800万円
●創   業 1966年
●従 業 員 8名

【相談内容】

これまで販売してきたよもぎ麺のビニールパッケージ包材の在庫がなくなるので、この機会にデザインのリニューアルをしたい。どう変更したらお客様の目に留まりやすいかアドバイスが欲しい。

【内容:消費者に伝える力必要】

伊佐製麺所は創業55年を超える沖縄そばをメインとした老舗の製麺メーカーである。毎年60万食以上を打っているので、創業以来延3000万食以上作ってきたことになる。よろず支援拠点では、チーフを始め7名以上のコーディネーターが経営や商品開発等の相談に対応してきた。デザイナーの私は、よもぎ麺の製品包材がもうすぐなくなりそうとのことで、新しいパッケージデザインについての相談を受けた。

これまでの商品パッケージは赤い色の大きな文字で「伊佐製麺所」とあり、小さく「ヨモギ麺」と書かれているものだった。売り場にあると、確かに伊佐製麺のファンである固定客には目立ってよいかもしれないが、知らない人に社名だけでは訴求力に欠けると思う。この麺の特徴は100%生搾りのよもぎを使っているからこその色と香りで、原料の産地も明確である。それをしっかりと伝えることが消費者の購買意欲に訴求できる。同じ棚に並ぶ他社の類似商品と比べて手に取りたくなるデザインにすることが必要であると提案した。

何度かの相談後、作られてきたラフデザインを元にさらに検討を重ねデザインが決まった。新パッケージでの販売を開始して2週間ほどの販売で、今までの普通麺との販売数が逆転し、120%以上の売り上げを実現した。今後もさらなる販売増加が期待できそうである。

よろずでは直接デザイン作業をすることはできないが、相談者の制作会社への提案を一緒に練ることはできる。印刷会社や制作会社のデザイナーに自社の意図を正しく伝えることが重要で、間違っても丸投げをしてはいけない。

今後は他のそばのパッケージなどのリニューアルや伊佐製麺のブランドの統一感、販売拡大のためのブログ等での情報発信についても継続して相談にのっていきたい。

問い合わせは、伊佐製麺所 電話098-834-5243

県よろず支援拠点コーディネーター・豊嶋則夫)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう