CASE326 企業専属からの独立開業

【相談:企業専属からの独立開業

 

相談事業者基本情報

●企 業 名 ふたばデザイン
●業   種 デザイン
●所 在 地  那覇市
●資 本 金 個人事業
●創   業 2021年4月
●従 業 員 -

【相談内容】

沖縄へ移住して数か月。これまでの経験を活かし、沖縄でもフリーランスでデザインの仕事を続けたいが、どのように始めたらよいか、どのように仕事につなげたらよいか、アドバイスがほしい。

【内容:専門家交え選択増やす】

代表の双葉さんはご家族の転勤に伴い、企業専属デザイナーの仕事を辞めて沖縄に来ることを決めた。沖縄で経験を活かし独立して仕事を続けたい、という相談である。

 話を伺うと、実は消費財の大手メーカーに10年間商品デザイナーとして勤務しており、実績は十分にあった。有名商品のパッケージデザインも数多く手掛けている。ただ、退職後フリーでの仕事経験はまだわずかということだった。

 デザインや広告が専門の嘉数コーディネーターとともに、沖縄のデザイン業界事情、起業の仕方などを一通り伝えた上で、沖縄で仕事を継続するための3つのアドバイスを行った。

 第一に、どのようなデザインを生業としていくのか、方向性を明確にすることである。双葉さんは当初は一次産業応援の気持ちから、食品のパッケージデザインをと考えていたが、やりたいことを見極める中で、食品に絞るのではなくSDGsにつながる商品や企業の役に立ちたいと考え直したという。

 次に、差別化要素となる強みと想いを最大限に伝える自己PRを行うこと。大手消費財メーカーでの実績はもちろん、技量や知識、SDGsや社会的意義に対する想いをしっかりと仕事先にアピールするセールスツールの作成を勧めた。

その上でさらにデザイナーとして仕事を受注できるようになるには、まず沖縄のコミュニティー、ネットワークにおいて名前が挙がるようになること=知ってもらうことが重要である旨を伝え、最初の実績の作り方、名前と実績の営業方法などについて事例を交えて助言した。

 今月双葉さんから「無事開業届を出しました」と嬉しい報告をいただいた。SDGsにつながる仕事も順調のようだ。

問い合わせは、ふたばデザイン 電話070(3850)3643。

県よろず支援拠点コーディネーター・山城あゆみ)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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