CASE341 ネット販売へチャレンジ

【相談: 初の創業 支援策を知りたい】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名  やっぱ好きやねん
●業   種 飲食店
●所 在 地  沖縄市
●資 本 金 個人事業
●創   業 1998年
●従 業 員 2人

【相談内容】

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中、持ち帰り商品を強化するための仕掛けや顧客作りの仕組みを確立したい。また新規事業のネット販売に事業再構築補助金を活用したいので相談したい。

【内容:補助金使い全国展開へ】

コロナ禍の影響で失業し、新しい就職先を探したが見つからない。以前からやりたいと思っていた分野での創業を考えているが、経営経験もないので、融資など資金調達に関する制度を教えてほしい。

【回答】
 相談者の八坂知子さんは大阪出身で、ご主人とともに23年前、沖縄に移住。本場大阪のお好み焼きやたこ焼きのおいしさを沖縄で広めたいと沖縄市で店を始めた。

 味の基本を左右する小麦粉、ソース、明石のたこを関西から取り寄せ提供している。また県産の野菜や、豚肉はあぐーを使用するなど具材にもこだわる。しかし、コロナ禍で時短営業や休業を迫られた。そこで、店内での提供からテークアウトを強化にしたいとオンライン相談が始まった。

 よろず支援拠点では複数の専門コーディネーターから次のようなアドバイスを行った。

一つ目はこまめな情報発信。注文効果を上げるためSNSの「LINE@」を提案した。新規顧客につなげ、現在は125人が友達登録している。

 二つ目は宅配事業者の導入において1社だけに特定せず、複数の事業者のチャンネルで受注機会を広げること。直近3か月間の売り上げは前期比138%まで拡大した。
三つ目は事業再構築補助金を活用して新たにネット販売を始めたいと言う相談者に、公募要綱のポイントをアドバイスした。

 自店の強みを生かした新商品開発で、新たな市場を狙う事業戦略を相談者自身で申請書に落とし込んでいった。また以前から相談していた沖縄商工会議所が認定支援機関としてサポートするなど細かな連携が功を奏し、無事採択された。

 新たに開発する商品は「低糖質のお好み焼き」「お好みドッグ」「あぐー塩焼きそば」。これらのおいしさをそのままに、県内外へお届けするため、瞬間凍結機の導入に向けた準備を進めている。今後の事業展開と成果に期待したい。
 問い合わせは、やっぱ好きやねん、電話098(979)5313。

県よろず支援拠点コーディネーター・野口正幸)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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