CASE339 スッポン 販路拡大方法は

【相談:スッポン 販路拡大方法は】

 

相談事業者基本情報

●企 業 名  株式会社亀月(キゲツ)
●業   種 内水面養殖業
●所 在 地  八重瀬町
●資 本 金 非公開
●創   業 2016年
●従 業 員 2名

【相談内容】

育て方にこだわり美味しいスッポンづくりを続けてきて顧客の評判も良い。今より生産量を増やして高級料亭や和食店等に販売を拡げていきたい。さらに知名度を高めて販路を拡げていく方法を相談したい。

【内容:希少性と独自性を発信】

代表者の島袋哲浩さんと取締役の山盛真吾さんの二人は、沖縄の温暖な気候が最適なスッポンを、食材として料亭や和食店へ提供したいという強い想いからスッポンの養殖を始めた。神経質なスッポンのためにストレスフリーな環境を整え、餌には県産パインやパパイヤなどを配合するなどの工夫を加え、生臭さを抑え身も柔らかく美味しいスッポンの養殖体制を創り上げてきた。

2019年夏にはすでに1800匹の出荷が予定されており、次年度は倍以上の増産を見込んでいるため、新たな販路開拓が課題になりよろず支援拠点に相談に訪れた。

まず、高級な「県産スッポン」の存在を知ってもらうことである。「沖縄産スッポンの希少性」と「パイン等を配合した飼料の独自性」を表現するために、商品名を「沖縄パインすっぽん」と命名した。

その知名度を上げるため新聞に取材を依頼したところ、沖縄タイムス紙が11月21日に紙面で紹介。その記事が契機となり、NHKをはじめ本土キー局のテレビ番組4本に紹介されるなど、全国放送のメディアの効果で商品の認知度を一気に上げることができた。

全国に拡げていくためにも地元での認知は重要である。生産地である八重瀬町の商工会へ入会し、町役場を訪問して「新たな特産品の誕生」をPRしたところ、町の「ふるさと納税返礼品」に採択された。評判は口コミでも広がり、全国の有名料亭や和食店にスッポンを卸す福岡県の問屋との商談も進んでる。

今後「すっぽん出汁」の加工品の製造も検討していることから、事業拡大に伴う設備投資等の資金繰りや、SNS等を活用した情報発信も課題となってくる。引き続きよろず支援拠点では亀月をサポートしていきたい。

問い合わせは株式会社亀月、電話098-987-1578

県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098-851-8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

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