新規事業 マネジメントできる人材を

【相談:人材を探してほしい】

沖縄になじみの深いプロスポーツジムを開設したい。マネジメントできる人材を探してほしいという相談者と、県内外での豊富な営業経験を生かし、新たな事業を始めたいという相談者をマッチングした。

相談事業者基本情報

企業名    Y者、N氏
業種    スポーツジム
所在地    那覇市
資本金     未定
創業     創業前
従業員     未定

【回答:業種の異なる相談者を紹介】

世界的なアスリートを輩出し、沖縄になじみ深いプロスポーツのジムを設立する事業計画を進めている。
自身が元全日本の代表で、その世界では幅広い人脈を持っている。
現役を引退した後は観光産業に従事していたが、今は食品産業のY社の経営者として中国で事業を行っている。
中国には成功体験を夢見るハングリー精神を持った若者がたくさんいる。
彼らを沖縄で受け入れ、アルバイトをさせながら、高いスキルを持ったトレーナーを使い、ジムで基本から徹底的に訓練して能力を高めてプロとして通用するように育て上げる。プロ選手として育った彼らの活躍する場は自身のネットワークを生かして、那覇と大阪、東京で年6回の興行を行う計画である。事業計画も作成し、資金調達計画も作ってある。
しかし、高齢のため、ハードなスポーツジムの運営を直接マネジメントすることが先々できなくなると思っているので、経営できる人材を見つけてほしいという相談であった。
一方、いくつかの食品会社で営業マンとして県内外での活動経験と販売実績を持ち、新たな事業を模索するN氏が今後の展開について相談に来た。

相談者同士マッチング

業種はまるで異なるものの、N氏の営業マンとして培った合理的思考を生かすことで、中国と日本をつなぐY社の経営者が思い描く新事業は、うまくいくだろうと判断した。Y社の代理人や経営者本人とN氏との何回かの面談を経て、次のように双方が合意した。

  1. 事業全体についてN氏が経営者として責任を持ってマネジメントする
  2. スポーツジム設立に必要な資金調達はY社の経営者が責任を持って行う

合意に基づき、さっそく両者はそれぞれ中国と沖縄で、事業化に向けた活動を開始した。
ハングリー精神を持った中国の若者たちや、故郷・中国の若者たちの生き方にも影響を与える日が訪れることを期待したい。

※この記事は2015年1月18日の沖縄タイムス(日曜版)『よろず支援拠点カルテ@沖縄』からの転載です。

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